糖尿病の食事療法:ビタミンやミネラルをとる

ビタミン

ビタミンには、「ビタミンC」、「ビタミンA」、「ビタミンE」など、その他様々な種類があります。

ビタミンの種類によりその働きは少しづつ違いがありますが、ビタミンの働きは大きく言うと、三大栄養素である糖質・脂質・たんぱく質の働きをスムーズにすることです。

三大栄養素をしっかりとっていても、ビタミンが不足していたら、体内で栄養素をうまく利用できなくなってしまいます。

ビタミンが不足していると現れる症状としては、食欲の低下、疲れやすい、歯茎から血が出る、口内炎ができる、などです。

ビタミンは不足しがちになってしまいますので、上記の症状がある人はもちろん、そうでない人も、ビタミン不足にならないように注意しましょう。

ビタミンは緑黄色野菜に多く含まれています。ですから、毎日の食事・献立に、野菜を積極的に取り入れるようにしましょう。


ミネラル

ミネラルも、私たちの体にとって重要な栄養素です。カルシウム、リン、ナトリウム、鉄、カリウム、マグネシウム、ヨウ素、など他にも様々な種類があります。

ミネラルもビタミンと同じように、体の中で潤滑油のような役割をしています。

ただ、ミネラルはビタミンと違い、普通に食事をとっていれば、必要量をほぼとることができます。

それでも、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄などは、不足してしまうこともあるので注意が必要です。

ミネラルでもとりすぎてはいけないものもあります。ナトリウムです。

塩分の取りすぎにより、高血圧などの生活習慣病のリスクが高くなるということをご存じの方もいらっしゃるでしょう。

また、「リン」をとりすぎると、カルシウムの吸収が悪くなってしまうことで、骨の代謝障害になってしまいます。

不足する可能性のあるミネラルと、とりすぎてはいけないミネラルを覚えておいて、食生活の献立に注意しましょう。塩分は特にとりすぎてしまう人が多いのではないでしょうか?濃い味が好きな方、要注意ですよ。


糖尿病の方は食事療法により食事制限をするわけですが、ビタミンやミネラルは食事制限をすると、どうしても不足がちになってしまいます。ですから、意識してビタミン、ミネラルをとることを心がけましょう。


食物繊維

そして、食物繊維をとることも、とても重要です。

食物繊維は糖尿病の治療に力を貸してくれます。そして栄養が腸の中で吸収されるのを遅らせてくれるので、血糖値の上昇をおさえてくれます。

さらにコレステロールを体の外に排出してくれるなど、合併症の予防にもなります。



      
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