糖尿病の運動療法で気をつけること

飲み薬(経口血糖降下薬)やインスリン療法などで薬物療法を実施している人は、運動中に低血糖になる可能性があります。

必ずブドウ糖やジュースなどを持ち歩きましょう。運動する時間帯は、低血糖の心配が少ない食後に行うとよいでしょう。

【運動時の主な注意事項】
1型糖尿病患者
・運動は食事の後1~3時間に実施しましょう
・運動量が大きい場合は、運動まえのインスリンを減量しましょう
・運動前・中・後に補食をしましょう
 
2型糖尿病患者
・薬物療法を行っている患者さんでは、できるだけ食後に運動をしましょう
 (薬物療法を実施していない患者さんは、食事前に運動をしても構いません)
・インスリン療法を行っている患者さんでは、運動前のインスリン単位を運動に応じて2/3から1/2に減量することが薦められていますが、具体的な単位についてはかかりつけ医へご相談下さい

【運動療法が禁止・制限される場合】
・血糖コントロールが極端に悪いとき
 (尿ケトン体が中等度以上の陽性)
・増殖網膜症(ぞうしょくもうまくしょう)による眼底出血があるとき
・腎不全の状態
・虚血性心疾患(きょけつせいしっかん)や心肺機能に障害があるとき
・骨・関節の病気を持っているとき
・急性感染症(例として、インフルエンザなど)
・糖尿病壊疽(えそ)
・高度の糖尿病自律神経障害


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