糖尿病の検査の種類「HbA1C検査」

HbA1C(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)検査では、血糖コントロールの判断できる検査です。

血液中にあるヘモグロビンは赤血球内のタンパク質の一種です。ヘモグロビンは肺から血液の中に取り込まれてきた酸素と結合し全身の細胞に酸素を送る働きをしています。

血糖値が高くなると、酸素よりも血液中のブドウ糖がヘモグロビンに結合してしまい、グリコヘモグロビン(HbA1C)というものに変化してしまいます。

HbA1C検査は、血液中のヘモグロビンのうち、このグリコヘモグロビンにどれくらい変わっているのか、その割合を調べる検査となります。

またグリコヘモグロビンは一度できるとその赤血球が死ぬまで消滅ないという特性を持っています。

さらに赤血球は約4カ月の寿命ですから、HbA1C検査は過去1~2カ月間の血糖コントロール状態を見ることができるのです。

そのため糖尿病検査の数日間前だけ食事療法を一生懸命やっても HbA1C検査ではすぐにわかってしまいます。

HbA1C検査の結果
HbA1Cは6.5~7%未満が理想的です。
HbA1Cにおいては血液中の何%の割合かでみていきますが、この1%違いが実は合併症の進行を大きく左右しているのです。
ある調べにおいてはこのHbA1C1割下がることで、糖尿病合併症の一つである網膜症の進行の危険性が40%以上減るとも言われているようです。

9.1%以上→→不良
8.1~9.0%→→やや不良
7.1~8.0%→→良
��%以下→→正常値

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